宗派別お数珠解説

真言宗のお数珠

真言宗のお数珠

特にお数珠を大切にします。親玉から7個目21個目に四天があるのも経を7回、21、54、108回唱える修法に基づいたものです。

宗祖:弘法大師空海上人(こうぼうだいし くうかいしょうにん)

本尊:大日如来(だいにちにょらい)

すべての仏さまは大日如来が姿を変えたものである、という考えから、
さまざまな仏さまが祀られます。

教え:真言宗は真言密教とも言い、「即身成仏」を教えの根幹にしています。

これは密教の修行の実践により、誰でもただちに仏になることができるという教えです。

密教の修行とは、身体の修行である身密、言葉の修行である口密、
心の修行である意密で、あわせて身口意の三密修行と呼ばれています。

曹洞宗のお数珠

曹洞宗のお数珠

禅宗の曹洞宗には冠(カネの輪)が入るのが特徴

宗祖:承陽大師 道元禅師(じょうようだいしどうげんぜんし)

本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

教え:曹洞宗の修行の基本は坐禅です。修行は坐禅だけには限りませんが、
ただひたすらに坐禅を行うこと「只管打坐」(しかんたさい)を最も重要に考えます。

そして、坐禅の心とすがたで、日常生活を生きていく
「即心是仏」(そくしんぜぶつ)ことを説きます。

日常生活を大切にして、今、ここで生きているかけがえのないいのちを
事実のままに生きることこそが、修行であり、
この自己の修行がそのまま仏の行であると教えています。

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臨済宗のお数珠

臨済宗のお数珠

禅宗の臨済宗には曹洞宗と違い向玉がある場合とない場合があり、冠が入りません。

宗祖:明菴栄西(みんなん えいさい)

本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

教え:もう一方の禅宗、中国禅宗の流れをくむ臨済宗(りんざいしゅう)は、
幕府や貴族階級など、時の権力者の信仰を得ました。

自分自身の本質を追及し、悟りを求める宗派です。

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天台宗のお数珠

天台宗のお数珠

一般的に主玉に平玉が用いられるのが特徴

宗祖:伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)

ギ(「豈」あにへんに「頁」ページ)

本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)・薬師如来(やくしにょらい)阿弥陀如来(あみだにょらい)・観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)など

さまざまな仏さまは釈迦牟尼仏が、縁によって私たちを救うために姿を変えて現れたものであると 天台宗では考えます。

一尊一仏の教えではなく、釈迦如来・大日如来・阿弥陀如来・観世音菩薩など多くの仏さまを等しく尊信します。

天台宗の総本山である比叡山延暦寺には薬師如来が祀られています。

教え:『妙法蓮華経(法華経)』こそ、仏陀の教えの究極を説いたものとします。

この法華経を中心に、菩薩戒・顕教・密教・禅法などを融合した総合仏教といえます。

これを「四宗相承」(ししゅうそうじょう)と言い、円・密・禅・戒、
そして念仏を法華経の精神で 統合していこうというものです。

そして、すべての人、生物、存在には仏になる可能性がある
「一切皆成」(いっさいかいじょう)と教えています。

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日蓮宗のお数珠

天台宗のお数珠

二本の親玉の一方に房が3本ついているのが特徴

宗祖:日蓮大聖人(にちれんだいしょうにん)

本尊:大曼荼羅(だいまんだら)

教え:日蓮宗ではお釈迦さまの説かれた教えの中でも『法華経』(ほけきょう)こそが、 世の中を救う絶対最高の教えであるとします。

その法華経を説かれた、実際に歴史上に存在されたお釈迦さまは

「久遠実成(くおんじつじょう)の本仏」が自身を表した姿です。

法華経は本仏の声そのものであり、法華経の功徳すべてが
「南無妙法蓮華経」の七文字にこめられていると日蓮聖人は考え、
「南無妙法蓮華経」を唱えることを何よりも重要な修行としています。

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浄土宗のお数珠

浄土宗のお数珠

二つの輪をつないだ形が特徴

宗祖:法然上人(ほうねんしょうにん)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)

教え:阿弥陀如来が西方十万億土のかなたにつくられた、浄らかな極楽浄土に往生することを説く教えです。

極楽浄土に往生するためには阿弥陀如来の救いを信じて「南無阿弥陀仏」と唱えることが大切だと法然上人は教えています。

阿弥陀如来の救いを信じ、南無阿弥陀仏を唱えていると、心も体も清らかになり、
人生を心豊かに生きぬき、死後浄土に生まれて仏さまになることができるのです。

また、仏さまとしてこの世に帰ってきて、まだ救われない人々を救うこともできるというのが、浄土宗の教えです。

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浄土真宗のお数珠

浄土真宗のお数珠

煩悩具足のまま救われる教えですので、数珠を操り煩悩の火を消す必要がないため、数取りが出来ないように房が「蓮如結び」になっているのが特徴

宗祖:見真大師 親鸞聖人(けんしんだいし しんらんしょうにん)

本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)

教え:浄土真宗では、「阿弥陀如来に帰依すると決めた時点で、誰でも仏になることが約束される」としています。

自分の修行などによって極楽浄土へ往生しようとする「自力念仏」ではなく、
阿弥陀如来を信じ感謝の心とともに唱える「他力念仏」が浄土真宗の念仏です。

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